Home page > 生活習慣病予防 > 疾病別 くだもののはたらき > 
 ■ 果物摂取で冷え症予防
      
果物摂取で冷え症予防

 
      
□ 果物摂取で冷え症予防

 からだ全体では寒さを感じないのに、手や足の先など、部分的に冷えを慢性的に感じる症状を「冷え性」といいます。女性の多くが、冷え性に悩んでいると言われていますが、男性には、ほとんど見られないのが特徴です。男性は、「寒いわけではないのに、手足が冷える」といった感じを、なかなか理解できないようです。 冷え性は、末梢血管の血行が悪くなることで起こり、とくに手足は心臓から遠く、血液の循環が悪くなるため、症状が出やすくなります。原因は、大きく分けると自律神経失調症によるものと貧血や低血圧による血流低下から来るものとがありますが、大部分は自律神経失調症と関係しています。

 自律神経は、ホルモンバランスと関係しています。女性は、周期的にホルモン変動を繰り返しているため、冷え性になりやすいのです。特に、更年期には、ホルモン分泌が乱れ、全身の血管をコントロールしている自律神経のバランスがくずれ、血管の「拡張」「収縮」の調節がうまくいかなくなることから、冷えを強く感じます。そのほか、自律神経失調の原因には、ストレスや栄養不足などがあります。無理なダイエットをしたり、仕事などでストレスがたまると自律神経がおかしくなり冷え性となります。

 冷え性の症状改善には、規則正しい生活をすることと、適度な運動を行い、自律神経のはたらきを正常化し、血液循環をよくすることが大切です。食生活で冷え性を改善するためには、栄養バランスのよい食事をきちんととるのが基本です。その上で、ビタミンEやビタミンC、鉄分の摂取は、冷え症に効果があります。ビタミンEには、体内のホルモン分泌を調節するはたらきと、血行を良くし、末端の毛細血管の血液循環を改善するはたらきとがあります。鉄分は貧血を予防するので、血流低下による冷え性に効果的です。また、ビタミンCには、鉄分の吸収を促進するとともに、毛細血管の機能を保持・強化するはたらきがあります。

 果物にはビタミンが豊富に含まれていますが、特に、モモ、ネクタリン、キウイフルーツなどにはビタミンEが、カキ、ミカン、オレンジなどにはビタミンCが、アンズなどのドライフルーツには鉄分が多く含まれています。

 以上のように、冷え症には、毎日、果物を摂取して栄養バランスを改善することが有効です。




       ご愛読ありがとうございました。

 無断転載はお断りします。 リンクは自由です。
 詳しくは、著作権、リンクについて に記載しています。
 ご協力に感謝いたします。


Copyright 2004-2006 田中敬一. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.





疾病別 くだもののはたらきへ戻る


生活習慣病予防へ戻る